三十路の図書委員、本棚から覗くモテ世界

30歳、独身、彼女なし。ややイケメン。この「やや」がやっかいだ。昨今、読書男子がモテるというけれど、クラスではドッチボールのうまい男子がモテていた。そんなこと小学生時代からわかってた。

『心を整える。』〜有名人でいうと誰に似てる問題〜

「有名人でいうと誰に似てる?」

 好きな女の子の話をすると聞かれるこれ、もう廃止でいいのではと思うのは私だけだろうか?

 女の子と付き合うたびに聞かれ、なんとなく返してきたけど、私の本当の答えはこうだ。

“特に誰にも似ていない”  そう、特に誰にも似ていなかったのだ。それに、超絶美女の名前を出すと胸がざらっとするし、ざらっとすることへの後ろめたさもある。

 もちろん、付き合った女の子は好きだったし、本当にかわいいと思っていた。ただ、それとこれとは別でしょうに! と感じていたのは確かだ。

 というか、似てる有名人なんてそうそういるものだろうか?

 それが、いるのである。私はサッカーの長谷部選手に猛烈に似ている、らしい。どのくらい似ているかというと、見知らぬ人に「似てますね」と声をかけられる程だ。

 なんと光栄なのだろう。ありがとう日本!

 が、彼は日本代表を引退してしまった。それから、こう言われることが多くなった。「私の親友(男)にめっちゃ似てる」「友達の彼氏にめっちゃ似てる」「地元の友達にめっちゃ似てる」。

ーーそうだった。長谷部があらわれるまで、私はずっと「私と身近な〇〇にめっちゃ似てる」と言われてきたのだった。

 世界には自分にそっくりな人間が3人いるというが、私に似ている人はそこここにいるらしい。一瞬、「量産型」という言葉が浮かんだけど、長谷部ファンから殺されそうでドキドキするからやめておく。

 そうそう、ドキドキといえば明日は波瑠に似てる女の子とデートだ。ドキドキするぜ。ひとまず、長谷部選手の本を読んで心を整えるとしよう。

 

心を整える。長谷部誠/著  2011年