三十路の図書委員、本棚から覗くモテ世界

30歳、独身、彼女なし。ややイケメン。この「やや」がやっかいだ。昨今、読書男子がモテるというけれど、クラスではドッチボールのうまい男子がモテていた。そんなこと小学生時代からわかってた。

『ONE PIECE』~第6回 スタパで恋は生まれるのか~

 スタバで見ず知らずの女の子に声をかけられた。

 10人がけの長机で勉強をしていたときのことだ。隣の席に女性が座る気配がしたので少しずれたら「ありがとうございます」と聞こえた。

 見ると麦わら帽子にワンピースの綺麗な女の子(20代中ごろ)が微笑んでいた。

「いえいえ」と言うと

「今日は暑いですね」と言ってくる。

 で、その日はそれっきり。

 でも数日後、30分ほどの勉強を終えた私が伸びをすると、目の前の席から「お疲れ様です」と女の子の声がした。麦わらが微笑んでいた。

 それからというもの、スタバで麦わらの女の子(常に麦わら帽子をかぶっていた)と会うと2、3こと話すようになった。回を重ねるごとに会話も長くなった。

 まさか、こんなドラマみたいな出会いがあるとは思ってもみなかった。

 麦わらの子から必ず話しかけてくれるし、向こうが話を続けたがっている。常に笑顔だ。

私は30年生きているので、自分が好かれているか嫌われているかくらいは雰囲気でわかる。

 間違いない。麦わらは私のことを憎からず思ってくれている。

 念のため、1月半ほどの熟成期間を置いてみる。うん、間違いない、大丈夫だ。 私は麦わらを食事に誘おうと思った。

 2人ともスタバのヘビーユーザーだったので、意識しなくても会える。

 とはいえ何回かの空振りを予想していたのだが、食事に誘おうと思ってから初めてのスタバで麦わらを見つけた。

 駆けよろうと思ったら、彼女はスタバの店員(イケメン)と話している途中だった。帽子が小刻みに揺れている。どうやら笑っているらしい。

 私は麦わらの表情を一目見て気づいてしまった。

 確かに彼女は私のことを憎からず思ってくれている。が、この麦わらの娘はあのイケメンのことが絶対に好きだ。恋をしている女の子の笑顔になっている。私は30年生きてるので、そのくらいは分かってしまう。

 ーー6回にわたり、スタバでの様々な女の子との出会いを書いてきたが、考えたくないことが頭をよぎる。

 本当にスタバで恋は生まれるのか?

紹介する本は、マンガ『ONE PIECE』だ。あまりにベタすぎるけど、麦わら帽子にワンピースを着た女の子が出てきたのだから、紹介しないほうがおかしかろう。

ちなみに、『ONE PIECE』史上、最も「いい人」は、ウォーターセブンでウソップに握り飯を差し出した人だ。と思う。

 「気ぃつけて行け」「気ぃつけて行けっ!」の人だ。これを知っていると『ONE PIECE』好きは爆笑してくれるぞ!

 麦わらの女の子よ、そのイケメンは競争率が高い。気ぃつけて行けよ。

 

『ONE PIECE』マンガ