三十路の図書委員、本棚から覗くモテ世界

30歳、独身、彼女なし。ややイケメン。この「やや」がやっかいだ。昨今、読書男子がモテるというけれど、クラスではドッチボールのうまい男子がモテていた。そんなこと小学生時代からわかってた。

美少女

『私の男』~絶対落ちる口説き文句~

ぴちぴちギャルに口説かれた。しかも誰しもぐらっとくる洒落たセリフで。 ぴちぴちギャルは会社が主催するイベントに来ていた。イベントの終わりに、会社が用意した各種チラシをじーっとみているぴちぴちギャルがいた。 私は彼女に近づき、 「このコーナーの…

『school rumble』~世界一オシャレなお酒の飲み方~

きっかけを覚えている人は少ない。 自転車に乗ろうと思ったきっかけ、ピーマンが食べられるようになったきっかけ、テレビを見始めたきっかけ……。 私も“きっかけ”の殆んどを忘れてしまったけど、花火が好きになったきっかけは覚えている。きっかけはアニメだ…

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』~私ってブスだからさ~

世界三大“返答に困る言葉”のひとつが「ほら、私ってブスだからさ」だ。 「そんなことないよ」と言うと「は? 気休めはいらねーんだよ」という顔をされるし、かといって「うん、そうだね」と言うわけにはいかない。 それに、「俺はそうは思わない! みゆきち…

『涼宮ハルヒの憂鬱』~アニメ乳~

ライトノベルに親友を奪われてからひと月が経っていた。 UKロックとコーヒーとをこよなく愛し、飲み会を至高の喜びとしていたSが、アニメ表紙の小説をすすめてきたのがそもそもの始まりだ。 私ともう一人の友人Mは、アニメの絵の表紙を見て正直戸惑った…

『僕が人形と眠るまで』〜30までに性欲ゼロ〜

27歳のとき、30までに性欲をゼロにしたいと思った。その時期2度ほどトラブルに巻き込まれていて、巻き込まれるのは俺に性欲があるからだという謎の理屈からだった。 しかし、性欲はそう簡単にはなくならない。私は人一倍女の子にモテたいのだ。そればっかり…

『渇き。』〜蠱惑的な彼女〜

「蠱惑的」という言葉に出会った。 丁寧にルビがふってあったので、それが「こわくてき」と読むことを知り、続いて辞書で意味を調べると「人の心をひきつけ、惑わすさま」という意味だと知った。 瞬間、辞書の前で私の全身がビリビリっといった。なんと素敵…

『化物語』~“先入観”という自分の壁を越えよ~

トイレから大学のパソコン室に戻ると、デスクトップがロリコンのアニメキャラに変わっていた。40台ほどあるパソコン室にいた学生たちが侮蔑の眼差しを送ってくる。やられた。あいつだ。あの男しかいない。 その男は、それまで「なんとなく好青年風」だった…

『麦の海に沈む果実』~光源氏計画~

15歳の女子高生はおずおずと車に乗ってきた。激しい雨の日だった。仕事を終えた私は図書館を施錠しようとしていた。5分ほど前に退社したはずの女性同僚が、裏口から出た私のもとに駆け寄ってくる。 「たかしさん。女子高生が図書館の自動ドア前に立ってい…