三十路の図書委員、本棚から覗くモテ世界

30歳、独身、彼女なし。ややイケメン。この「やや」がやっかいだ。昨今、読書男子がモテるというけれど、クラスではドッチボールのうまい男子がモテていた。そんなこと小学生時代からわかってた。

『あられもない祈り』〜2歳の壁〜

図書館に入庁した初日、女性社員に「たかしさんていくつなの」と聞かれた。私が26歳ですと答えると、その人は大層びっくりして、「え! 24歳くらいかと思った」と言った。 28の時、新入社員の女の子に年齢を聞かれ答えたら、「え! 若い。26歳くらいかと思っ…

『へろへろくん』~恋するはな毛~

『へろへろくん』というギャグ漫画で、一度だけへろへろくんの鼻に住むはなげくんが主人公になった回がある。 これは深夜、へろへろくんが寝静まったあと、彼の顔面で繰り広げられた話だ。 あるところに、はなげくんというはなげの青年がいた。彼はまつげち…

『チョコレート ドーナツ』~「あんたに興味はないよ」という女子の顔色~

「あの子の気持ちを、お前が勝手に決めるなよっ!」 それは私がかなり長いこと好きだった女の子に対して、 「あの反応じゃ無理かもなー」とうじうじこぼした時につれからもらった言葉である。 その言葉のおかげで勇気出して告白し、ついには付き合い今に至る…

『イン・ザ・プール』~モテる男は空気を読めない?~

「じゃあまたこっちから連絡するね」 と女の子から言われてるのに、しばらく日がたってから「今度いつあそぼっか」的な連絡をしてしまう男はほとほとダメな男である。 ということを、あるとき発見して以来私はそれを信じ続けている。 だって「こっちから連絡…

『ウエハースの椅子』~モテる言葉づかい〜

年齢によって、モテる言葉づかいは違う。全然。 ある時、職場の先輩から電話が掛かってきた。 「たかしおつかれ」 「〇〇先輩、昨日は合コンをありがとうございました。誰の番号も聞けませんでしたけど」 「いや、実はさっき、たかしのラインを知りたいとい…

『サラバ』~第8回 スタパで恋は生まれるのか~

久しぶりに帰省した田舎のスタバは異常に混んでいて、行列ができている。カフェアメリカーノを頼み席を探すもどこも空いていない。 かわいらしい店員さんが「お一人ですか?」と聞いてくる。とてもありがたい。が、物理的に席が空いていない。 困った私が帰…

『雲は答えなかった』~第7回 スタパで恋は生まれるのか?~

6度ほど恋らしきものを経験してきた、スタバに通っていた5年間で。(すべて失敗に終わったけども)。 実際にアクションを起こしたことはなかったが、7度目に行動に移した。 その女の子はスタバの店員さんで、私が初めて足を運んだ5年前から働いていた。明る…

『14歳』~肩におっぱい~

中学2年の夏、学校の渡り廊下で、 ふとしたはずみで僕の肩が若い先生の胸にもよんと当たってしまった。かなりがっつり。 謝らなきゃ! そうわかっていながら、 僕は恥ずかしさのあまり逃げ出してしまった。 代わりに心の中でこうつぶやいた。 「ありがとう」…

『神様のカルテ』〜モテの罠は身近に潜む〜

モテの罠はどこに潜んでいるかわからない。 仕事の昼休みに、同僚と4人で昼食を摂った帰り。1人の女の子がアイスを食べたそうにしていた。 私は彼女の分(パルム)を含めて4人分のアイスを単品で買い、事務所に残っているみんなの分のアイスを箱買いした。 …

『海と毒薬』〜一度は言われてみたい名セリフ〜

初めてのバイトで衝撃的な口説かれ方をした。 小売店で働き始めて3日目、お客さんが私のところに来て突然こう言った。 「ち◯こしゃぶらせてくれませんか? というか、このあと家に来ない?」 どうやら私の身体がとにかくタイプらしかった。18歳の私は「店長…

『僕は勉強ができない』〜愛情と可哀想、あと“水ごはん”〜

シティで一人暮らしをするまでの半年間、実家で3歳の甥と暮らしていた。シティに越して5ヶ月になる。 半年も一緒に暮らしていたので、私への甥からの愛はハンパない。 だから今日、実家に帰省したら、たかしくん!と飛びついてきて、どこに行くにもドラクエ…

『何もかも憂鬱な夜に』〜女の子に抱かれる方法〜

どうしてこうなった。と、女の子の二の腕の柔らかさを確かめさせられながら、私は困惑していた。 発端は2週間前。高校の同級生から数年ぶりに連絡が来た。「久しぶり、元気ですか?」とのメールだったので、「おお、久しぶり。割と元気じゃないよ」と返した…

『格闘する者に○』~プラトニックラブは成立するのか~

なぜそんなことをしようと思ったのかは忘れたが、その日私はすれ違う男を見て「勝っている」「負けている」と外見チェックをしていた。 多分、相当落ち込んでいた日に、(無意識に)さらに落ち込みたいがためにそういう不毛な遊びを始めたのだと思う。 落ち…

『ポストモダンの条件』~真夏のストール事件~

大学の後輩とデートをした。私は21歳で、後輩の女の子は18歳だった。 明らかに私に好意を持ってくれていたその女の子から(私は“やや”イケメンだったので、髪型でいい感じに変身できたのだ)美術館に誘われたのだった。 真夏の炎天下のなか、近所の県立美術…

『ニシノユキヒコの恋と冒険 その2』〜トイレの便座問題〜

数人の男女が家に遊びに来た時のこと。 トイレに入ろうとドアを開けたら便座が上がっていた。 やっぱりな、と思った。 今日は私を含めて男2、女の子2人だったので先に入ったあいつだろう。 次に入ったのが私じゃなく女の子だったらどうしてくれていたのだ。…

『真昼なのに昏い部屋』~モテ仕草の宝庫、エスカレーター~

エスカレーターでもモテ仕草がある。先日、モテる例と悪い例を同時に目撃した。 2階から5階までのエスカレーターで、私の前に乗ったカップルがいた。女性が前で男が一段後ろ。セオリーだ。で、男がさりげなく左手で手すりに手を置いた。不測の事態(実用性は…

『さまよう刃』~乳の真下にウエスト部分~

女の子が家に泊まることになった。夜遅くまで遊んでいて急遽泊まることになったので彼女には着替えはない。 一緒に居ても何も起こらない親友の女の子ではない。むしろ何かありそうな感じだ。もちろん“彼女”はいない。私は女の子にTシャツと短パンを渡した。…

『アメリ』~タイミングと金木犀~

図書館で働いていた頃、職場の女の子から四つ折りにした一枚のティッシュを渡された。 ん? みたいな顔をすると、「鼻に近づけてください」と言われたのでそうした。 とてもいい匂いがする。ティッシュを開くと、中から枝とも花ともいえない植物が数本出てき…

『ONE PIECE』~第6回 スタパで恋は生まれるのか~

スタバで見ず知らずの女の子に声をかけられた。 10人がけの長机で勉強をしていたときのことだ。隣の席に女性が座る気配がしたので少しずれたら「ありがとうございます」と聞こえた。 見ると麦わら帽子にワンピースの綺麗な女の子(20代中ごろ)が微笑んでい…

『私の男』~絶対落ちる口説き文句~

ぴちぴちギャルに口説かれた。しかも誰しもぐらっとくる洒落たセリフで。 ぴちぴちギャルは会社が主催するイベントに来ていた。イベントの終わりに、会社が用意した各種チラシをじーっとみているぴちぴちギャルがいた。 私は彼女に近づき、 「このコーナーの…

『school rumble』~世界一オシャレなお酒の飲み方~

きっかけを覚えている人は少ない。 自転車に乗ろうと思ったきっかけ、ピーマンが食べられるようになったきっかけ、テレビを見始めたきっかけ……。 私も“きっかけ”の殆んどを忘れてしまったけど、花火が好きになったきっかけは覚えている。きっかけはアニメだ…

『ゆりキャン』~男のモテる香水の付け方講座~

16歳の頃おなかに香水を付けていた。 たしかグッチの「エンヴィ」だったと思う。タバコの臭いを隠すためにどぎつい香水を付けている同級生を見て「ダサいなぁ」と漠然と思っていたときに、テレビで「男性はおなかに香水をつけてから首に付けるとほのかに香り…

『きよしこ』~セーラー服と竹とんぼ~

一度だけヒーローになったことがある。 小学校の図工の時間に私が作った竹とんぼが5メートル飛んで、私はクラス中の羨望を浴びた。皆は手から離れた瞬間に落ちるか、飛んでもせいぜい1メートルだ。 実はその竹とんぼには、私の他にもう一人の力が加わってい…

『蘇る変態』~行き過ぎたフェチ~

大人数の集まりが苦手だ。 理由は2つある。ひとつは大人数で話しているときに会話に入れないこと。なんで皆あんなにポンポン会話に参加できるのだろう。学校で習ったっけ? というか、本当、みんなあれどこで習ったの? もうひとつの理由は、特に初対面で繰…

『短歌ください』~四葉のクローバーの有効期限~

数年前に友人との待ち合わせでスタバに行ったときのこと。先に到着していた男友達の席にコーヒーを持って行くと、テーブルに歌集『短歌ください』がこれ見よがしに置いてあった。 どうやら「俺、短歌なんか読んじゃうんだぜ」とその意識の高さを周りの女の子…

『映画編』~好意のバロメーターを計る方法~

女の子との初めての食事は苦手だ。相手の緊張が伝わってくる場合があるからだ。それは噛み切れず呑み込めないイカの異常な咀嚼回数だったり、パスタをすすらずリスみたいにチマチマかじったりする所作に表れる。 これらを見るのがとにかく苦手で、女の子に気…

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』~私ってブスだからさ~

世界三大“返答に困る言葉”のひとつが「ほら、私ってブスだからさ」だ。 「そんなことないよ」と言うと「は? 気休めはいらねーんだよ」という顔をされるし、かといって「うん、そうだね」と言うわけにはいかない。 それに、「俺はそうは思わない! みゆきち…

『ピーナッツバター』~シティボーイの左ふくらはぎ~

シティにはいけすかないチャリが多い。 ママチャリじゃなくて、あの荷物も載らないような、3点で重心を支えるいわゆる“クロスバイク”というやつだ。 私はシティボーイたちのチャリはいけすかねぇなと思いながら、この間クロスバイクを買った。しかも結構い…

『こころ』~洒落た告白の仕方~

I Love Youを夏目漱石が「月が綺麗ですね」と訳した、というのは大分有名になったので知っていてもモテない。 正確には、まだ“愛”という言葉が日本に浸透してなかった頃に「我、汝を愛す」を訳した弟子に対し「日本人がそんなこというもんか、そこは君、『月…

『ふがいない僕は空を見た』~女の子にモテる部屋はこれだ!~

あるラッキーがあった。女の子が私に貸していた映画を急遽取りに来たいというのだ。それもけっこうな夜に。 まだ観終わっていなかった映画を鑑賞しながらワクワクする。家に来たことないから近くのコンビニに来てもらってちょっとおしゃべりしてあわよくば私…